竹資源とエンジニアリング企業の接点を考える|MEET UP CHUBU参加レポート
アメディア営業担当です。今回は、社外で参加したあるイベントをきっかけに感じた
“技術と地域の関係”についてお話しさせてください。
私は何度か、MEET UP CHUBU というイベントに参加させて頂いています。
今回は「バイオマス・竹資源の活用」をテーマに、地域企業の方々の実践的な取り組みを聞かせていただきました。
普段は機械設計や電気電子回路、組込開発や業務支援ソフト開発に携わっている私たちですが、
この日話された「竹をどう活かすか?」という話題は、
設計開発を中心としたモノづくりに関わる者としても興味深いものでした。
■ 放置竹林は“社会課題”と“技術対象”をつなぐリアルな現場
会場で共有されたのは、放置竹林によって引き起こされる地域の困りごとです。 地崩れのリスクや景観の悪化、生態系のバランスへの影響など 自然素材である竹が、手入れされないことで“課題”へと転じてしまう現実を知りました。 一方で、それを資源として活かし、新たな材料やエネルギー、バイオマスとして循環させていく取り組みにも触れ、 「この分野にも私たちエンジニアリング会社が関われる部分があるのではないか」と感じたのが率直な感想です。■ 設計と地域課題、その関係性に浮かんだもの
私たちはふだん、お客さまの課題や構想に合わせて要件を整理し、 機構設計や回路設計、ソフト実装など様々な開発を支援しています。 今回のテーマを聞くなかで、頭の中で私たちのエンジニアの様々な関わり方が浮かびました。 ・放置竹林の伐採や監視などに関わる機材・システム開発の支援 ・竹を活用した新しい素材による試作開発の支援 ・開発された素材の製造機器や評価機器のシステムや機械の設計 特別な装置や技術ではなく、普段私たちが他の製造業支援で用いているアプローチです。 竹をテーマとしたお話だったため化学的な要素が強いかと思っていましたが、 私たちの技術者が活躍するフィールドと重なる部分があるテーマだと感じました。■ 実装に向き合う登壇企業の皆さまへの敬意
MEET UP CHUBEに参加させてもらう度に思いますが、 「私たちはまだ、知らない分野が本当に多い」ということです。 今回のテーマである竹にしても、地域にとってどれほどの課題となっているのか 素材として活かそうと研究開発に取り組む企業がどんな技術を求めているのか 仕入れや流通へのどんな課題があり、どんな技術が求められるのかなど学ばなければならない情報は山ほどあります。 だからこそ、登壇企業や公聴されていた企業の皆さまが語られていた取組みや考え方には、深い敬意を覚えました。 「まだまだ素材として色んな可能性がある」、「課題は残っているけど進めている」 「現場のニーズに合わせてもっと便利にしたい」「新規テーマとして竹素材を活かした開発のアイデアを探している」といった言葉が聞かれました。 今回参加させて頂き、これほど地域の課題であり、それだけに可能性のある分野でもあることに驚きました。 私たちは、まだその“真摯な現場の実装”に学ばせていただく立場です。 そして、同じく技術で社会課題に向き合う企業の一員として、わくわくする感情も覚えました。■ すぐに“提案”はできない。でも、“隣に並んで考える”ことはできる
いま私たちが考えているのは、このテーマについて「すぐに技術提案をする」ことではなく、 「どこで関われるか、一緒に考えてみたい」ということです。 まずは課題を正しく理解すること。情報を集めること。 関わりたい方々と話してみること。そのうえで、できることから小さくても関わっていけたら・・・。 そうした思いを、自然と言葉にしやすくなったのは、このイベントのおかげです。 🌱 情報交換やご相談も歓迎しています。お気軽にどうぞ。 お問い合わせはこちら → アメディア問い合わせフォーム■ MEET UP CHUBUという学びの入り口
このようなきっかけを与えてくれたMEET UP CHUBUは、 中部地域を中心にものづくりやテック業界に関わる企業などが集う場です。 今回はVol.64で竹がテーマでしたが、毎回テーマ性が高く、「話してみたい」「聞いてみたい」と思えるイベントです。 興味のある方はぜひチェックしてみてください。 📌 次回以降の開催情報はこちら→ MEET UP CHUBU公式ページへ■ おわりに
今回のイベントから、私は次のようなことを考えました。 ・地域や社会の課題には、“その地域に根付いた技術”が活きる場面がある ・このように課題解決に取り組んでいる企業の取組をもっと知ってほしい。 ・地域の課題解決にエンジニアリング企業としても関われる可能性がある。 これからも、私たちアメディアは、社会と関わる入口を一つひとつ作っていきたいと思います。 技術者として当社へ興味を持って頂いた方は採用ページをご覧ください→株式会社アメディア採用サイト 最後に、今回の記事の作成にあたりまして、 イベントの内容を掲載することを快諾頂きました 中部経済産業局 地域経済部 イノベーション推進課のご担当者様へ 厚く御礼申し上げます。詳細はこちら